癒楽木ブログ

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大川山へ行ってきました。

今日は、8月10日、山の日ですね。それに先立って、昨日、大川山へ行ってきました。

「森の多様性×はたらく」という”はたらくしろくま”さんの企画でした。

森林インストラクターの横山さんのガイドにより、樹木・植物の説明から、瞑想タイム、宇宙や死生観まで、いろいろな話を聞くことが出来ました。

大川山展望台から見る景色。満濃池が見えます。飯野山があんなに小さく!

東には、高松空港も見えます。写真中央の空とのさかいの長方形のところです。

遊歩道には、アジサイの花。山の上は、だいぶ、涼しいです。

遊歩道散策。

姥百合。志々島の大楠の下に咲いているのが有名だそうです。

名前の由来は、姥百合(うばゆり)で、茎が伸びて花が咲く時期には、葉(歯)が枯れてしまうことから、
姥(うば)とは、乳母(うば)のことで、乳児に乳を与え養育して、成人(花が咲くころ)には、年をとり歯が抜けてしまう(歯がない)、ことから、ウバユリの名がついたとのこと。よく見かける百合とは葉の形も付き方も全部違っています。    ひっそりと、みどりの中に咲いている姿は、涼しげです。                                                                     

写真が、ぶれていますが、花筏という樹木の実。ハナイカダという名は、花や果実の様子を筏(イカダ)に乗った船頭に見立てたものだそうです。確かに、葉の上に花を咲かせて実をつけるというのは、めずらしいですね。このように葉の上に花を咲かせて実をつけるのは何か理由があるのかしら?それにしても、風流な名前です。この葉をちぎって、川に流して遊んでいたのかしらん。平安時代のイメージが。

タラの葉。春先のタラの芽はおいしくいただきますが、このように、葉が立派に茂っているのを見るのは、山ならでは。

葉の上下に立派なとげが。草食動物に食べられるのを防ぐための自衛だとのこと。

そして、オオバコ。人に踏まれるような場所で育つ。人に踏まれないような場所では、他の植物が育ってオオバコはそれに 負かされてしまう。とのことで、他の植物が育ちにくいニッチなところを探して、育つオオバコの説明を聞いているうちに、植物それぞれの個性を感じ、オオバコ君と名前を付けたくなってきました。

オオバコ君は、背が大きくならないから、背が大きくなる子のいるところでは、生きていけないから、この場所を探して選んで育っているんだね。

写真にはありませんが、黒文字と白文字。白文字は、葉の先が3つに分かれている。黒文字も白文字も、クスノキの仲間。葉に匂いあり。クスノキは樟脳の材料ですので、匂いたっぷりですね。この匂いで、虫を寄せ付けないように努力しているのです。

あと、イヌシデ。漢字で書くと犬四手。四手(紙垂)とは、しめ縄や玉串などに垂れ下がる、細長く切った紙のこと。果穂を四手に見立てた。「イヌ」は、偽物、あるいは毛の多いものをさすとのことで、この場合は、毛が多いからとのこと。

あと、ヤドリギ。高い木の幹に根を張り、育っていくヤドリギ。どうやって、あんなに高いところに、根を張ることができるのか?疲れたので、ウィキペディアから引用。

”果実は冬季に鳥に食われる。キレンジャクヒレンジャクなどがよく集まることで知られる。果実の内部は粘りがあり、種子はそれに包まれているため、鳥の腸を容易く通り抜け、長く粘液質の糸を引いて樹上に落ちる。その状態でぶら下がっているのが見られることも多い。粘液によって樹皮上に張り付くと、そこで発芽して樹皮に向けて根を下ろし、寄生がはじまる。 ”

そして、苔。最近は、苔ブームだとのこと。そういえば、最近、苔テラリウムというのを見かけますね。

鮮やかなみどりの部分は、水をかけたところ。水分がない時には、葉を丸めて小さくなって、水分を得ると、葉を広げて、光合成をする。水分が足りなくて、枯れてしまった苔は、土になっていく。でしたっけ?

大川神社・・からの景色。

途中の瞑想タイム。通り抜ける風が気持ちいい。人は、一日に60万回くらい考え事をしている?でしたっけ?そういうのを、いったん手放して、無になる、あれこれ考える自分を客観的にみて、その考えをちょっと横に置いといて、自然に身を任せる、そんな時間も大切にしよう!

普段、気が付かない自然のあれこれを丁寧なガイドで説明していただきました。樹木・植物は、自然界の中で、それぞれの場所で生きていくために、進化しつづけてきたということ。人も、同じく、自然界の一員。自分に合った場所や生き方を見つけられるといいね。脳はバカ、腸はかしこい という言葉を聞いたことがありますが、頭であれこれ考えるばかりでなく、本能で感じることも大切なのかなと思いました。樹木・植物は、きっと、本能で感じていると思うよ。これから、オオバコをみるたびに、思い出すな、きっと。

最後は、・初、三嶋製麺所のうどん。・途中での土器川キャンプ場。大勢の人でした。・大川神社の杉の木。中に焼けたあとが。・遠足気分で作った久しぶりのお弁当。自分のために作る自分のお弁当もなかなかいいものです。

久しぶりに、自分のための、自分の時間を持つことが出来、とても楽しい一日でした。

企画してくださったはたらくしろくまの青木さん、ガイドの横山さん、共に参加の皆様に感謝です。